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林道4 林道標識 北海道遠軽町・支湧別岳など

撮影年月日:2013年7月8日など

 ここでいう林道標識とは、林道名を表示した標識の意味。国道や県道には、必ず「国道○号」「県道○号」みたいな青い逆三角形や六角形の標識が立っているが、林道では、こうした標識が立っていることは少ない。どちらかというと一般の利用が多い林道には、林道名の標識が立てられているが、そうでなければないことの方が多い。ただ、それは名称がないからではなく、基本的にはすべて名称が付けられて管理されている。

 ところで「林道」といっても、その管理主体はいろいろである。一般的なイメージとしては、林道とは森林管理署が管理している道路…と思われがちだ。確かにそういう林道もあるが、都道府県や市町村が管理している林道も存在する。
 それでも都道府県ごとに事情は違うようで、あくまで私の取材経験からいえば、例えば北海道では、森林管理署が管理している林道が一番多かった。森林管理署=林野庁=国有林ということであるから、おそらく国有林が多いのだろうと想像していたが、実際に調べてみると確かに北海道の総面積に占める国有林の割合はなんと37%もあり、この数字は日本一ということがわかった。次に多いと感じたのが道有林にある林道で、つまり道が管理していることになる。ただ、北海道でも地元市町村が管理する民有林林道も少なからずあった。
 一方、例えば山梨県で一番多い印象だったのは県営林道である。山梨県の場合、県内の総森林面積のうち46%を県有林が占めており、わずか1%しかない国有林と比較して圧倒的に多いことが、その背景にあると思われる。
 また、かつては農林水産省所管の緑資源機構が作った大規模林道もあったが、2007年に機構は廃止され、各地に「緑資源幹線林道」と書かれた標識だけが残っている。

 林道標識がおもしろいのは、たとえ森林管理署が管理する国有林内の林道であっても国道や県道のように一律に決まった標識の形式があるわけではなく、割と自由にそれぞれの森林管理署が作っているとみえて、材質も大きさも形も文字の色もいろいろ。大きくて立派なものもあれば、小さくて簡素なものもあって、その多様性がおもしろいのだ。手の込んだものは、森林管理署職員の、その林道に対する思い入れみたいなものさえ感じる。



■北海道の林道標識



北海道遠軽町・支湧別岳の上支湧別登山口に続くパンケ支湧別林道の立派な標識。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

※今後、地方ごとに写真を追加します。



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