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風穴 愛媛県東温市・皿ヶ嶺

撮影年月日:2013年8月29日

 風穴というのは、洞窟内外の気温差などにより空気の循環が生じて風が吹き出してくる洞窟や岩の隙間のことで、夏でも冷気が吹き出すので、よく「天然のクーラー」ともいわれる。読み方としては「かざあな」も間違いではないようだが、「ふうけつ」と読むことの方が多い。
 最も著名なものとしては富士山麓、山梨県富士河口湖町の富岳風穴(ふがくふうけつ)だろうか。ほかに秋田県大館市の長走風穴(ながばしりふうけつ)、山形県天童市のジャガラモガラなど各地に存在する。また名前が付いていない小規模な「岩の隙間」程度のものもよくあり、例えば北アルプス・栂池自然園の風穴や同じく北アルプスの岳沢登山道沿いにある風穴、北海道美深町・松山湿原登山口の風穴、愛媛県東温市・皿ヶ嶺登山口にある風穴などが知られる。
 皿ヶ嶺登山口の風穴では、ちょうど夏休み中の暑い日だったこともあって涼をとる家族連れで賑わっていた。確かに風穴の前は涼しくて、半袖の子供たちはちょっと寒そうにしていたくらいだ。



皿ヶ嶺登山口にある風穴/愛媛県東温市。



松山湿原登山口にある風穴/北海道美深町。



北アルプス・栂池自然園の風穴/長野県小谷村。



北アルプス・岳沢登山道にある風穴/長野県松本市。

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妙高山・八合目にある風穴/新潟県妙高市。



富士山の富岳風穴/山梨県富士河口湖町。有料の観光施設だ。



富岳風穴の入口。中から振り返る。



新潟県上越市・関田山脈牧峠に続く市道沿いにある「八方の風穴」。古くから峠道を越える人の休息地となっていたそうだ。



岐阜県中津川市・恵那山の神坂峠に続く大谷霧ヶ谷林道沿いに口を開ける「強清水の風穴」。



同風穴に立つ解説板。これを読むと昔は天然の冷蔵庫として利用されていたらしい。



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