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山行記録 −

撮影年月日:2012年10月31日

 山から帰ったあとも撮影した写真をアルバムに整理したり、山行記録をノートにまとめたりする作業が結構楽しかったりする。何もしない人も多いだろうが、私は、徹底的に記録として残す主義を通してきた。登山日記帳のような専用ノートを用意して、実際に歩いた略地図、コースタイム(自宅発から自宅着まで)、出納、歩行距離(マップメーターで計測)、歩行時間、車利用の場合は走行距離、同行者名、荷重(自宅を出る前に体重計に載せて計測)、記録文…すべてをノートに書き出した。巻末には、そのノートの山行で通過した山名、峠名、滝名、渓谷名、湿原名…などの一覧表もあって、小ピークでも名前が付いていれば、こと細かに書き出して、山なら山、峠なら峠で通し番号もふっていた。だから自分の足で踏んだ山や峠の数もすぐにわかるようになっていた。
 記録していたのは、大学生以降の約15年間で、コクヨのキャンパスノートの中で一番厚い100枚200ページのノートを使って計9冊分(約1700ページ分)にもなった。確かに自己満足といえば自己満足としかいえないし、あとで見る機会はほとんどないのだが─。

 私は1才の時にも両親におんぶされて山に登っており(?)、自らの足で登るようになった3才以降に限定しても、小学校高学年以降に若干の空白期間はあるものの、40年近い登山歴を持っているのだが、残念ながら子供の頃の山行記録は曖昧なものしか残っていない。本当は古いアルバムをひっくり返して、生涯の登山記録を完璧な形で作りたいところなのだが(笑)、さすがにそれは無理そうだ。
 仕事として登るようになってからも2年くらいはまだ登山日記として記録していたが、やがてまったく付けなくなり、歩きながらコースタイムを書き留めるだけになった。行く頻度が増えて、いちいち整理してられなくなったからである。また、デジタルカメラを使うようになってからは、写真のデータを見れば各ポイントの通過時間もわかるので、今はコースタイムすら記録していない。
 参考にはならないと思うし、鉛筆書きなので見えにくいが、私の登山日記帳の一部をご紹介。ここまでする必要はないにしても、最低限の記録(どこから登って、どこを通り、どこへ下りたとか、印象に残ったことや人との出会いとか)くらいは残しておくといいかもよ。せっかく苦労して登っても記憶は必ず風化しちゃうからね。


15年間の山行を記録した私の登山日記計9冊



中はこんな感じ。タイトルページに山名と日付(左)。自宅発の時間から記録されたコースタイムのページ(右)。



略地図のページ。赤実線が歩いたコース(左)。出納、歩行距離などのページ(右)。このあとに記録文が続く。



ちょっとした湿原を散策しただけでも、どこをどう通ったか記録。




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