Nature
山岳記
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甌穴 白神山地・太良峡

撮影年月日:2001年09月20日

 山とは限らないが、渓谷などの岩盤に丸い穴がぽっかり開いていることがある。これは、岩盤の割れ目などに礫や石がひっかかり、水流により回転することで、次第に岩盤が削られ、やがて丸い穴ができる。これを甌穴(おうけつ)、あるいはポットホールと呼ぶ。各地に天然記念物指定の甌穴があるほか、国の特別天然記念物に指定された愛媛県の「八釜の甌穴群」もある。
 白神山地の秋田県側にある太良峡(だいらきょう)を歩いたとき、人為的に作ったのではないかと勘違いしそうなほど、まん丸に開いた甌穴があった。ほか山梨県山梨市・西沢渓谷の母胎淵にある甌穴も有名だ。



白神山地・太良峡の岩盤にぽっかりと開いた甌穴。



屋久島・ヤクスギランドのつつじ河原で見かけた甌穴。写真の岩は、それほど摩耗していないので、この穴に入り込んでしまってからまだ間もないのかもしれない。穴の中で岩が回転することによって岩も岩盤もお互いに削られ、岩は次第に小さくなり、岩盤の穴は広がっていく。岩がなくなっても、上流から新しい岩が供給され、同じように削ることを繰り返す…というわけだ。



山梨県山梨市・西沢渓谷の母胎淵。巨大な甌穴だ。



栃木県日光市・龍王峡に見られる甌穴。現地解説板によると、ここでは「かめ穴」と呼んでいるようだ。




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