釣鐘形の花をつける
ヒメシャジンとオオバナノヒメシャジン
キキョウ科
Adenophora nikoensis
Adenophora nikoensis f. macrocalyx
………………………………………………………………………………………………
ヒメシャジンは紫色をした釣鐘形の花を下向きに咲かせるキキョウ科の多年草。よく似たミヤマシャジンの萼裂片が全縁だが、本種は細くて鋸歯があるという違いがある。確かに両種はよく似ており、判断に迷う個体も稀にある。事実、両種を区別しない見解のほか、南アルプス産のミヤマシャジン以外の萼裂片が全縁のものはヒメシャジンの変種とすべきという見解もある。
ヒメシャジンは形態の変異が大きく、花冠の変異によって、いくつかの品種がある。そのひとつが花冠長が3cmほどと大きいオオバナノヒメシャジン。ほかにもマリシャジンやヒヤマシャジンなどの品種が知られ、その変異の幅の広さに驚かされる。
![](img1444.jpg)
ヒメシャジン。群馬県・草津白根山。
![](img2069.jpg)
長野県小諸市・高峰山山頂の岩場に咲くヒメシャジン。
![](img1437.jpg)
ヒメシャジンよりも花が大きいオオバナノヒメシャジン。
|
|
|