北方領土の色丹島に由来する
シコタンハコベ
ナデシコ科
Stellaria ruscifolia
…………………………………………………………………………………………………
ナデシコ科ハコベ属の多年草。漢字では「色丹繁縷」。色丹島で最初に標本にされたことから、この和名が付けられたが、基準標本産地は東シベリア。和名だけ見ると北海道を思い浮かべるが、北海道以外にも本州中部地方の山岳地にも自生し、日光連山、浅間山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳にも見られる。
高山帯の岩場に生え、高さ5~15センチ。全体無毛で灰白色。葉は卵形で先は尖り、革質で硬い。柄はない。基部は円形~心形で茎を抱く。7~8月に白色の5弁花を単生する。花弁は萼片の2倍の長さがあり2深裂する。雄しべは10個で葯はきれいな紅色だが、時間が経つと黒ずんでくる。果実は卵形の蒴果。

2013年に利尻山で撮影したシコタンハコベ。開花してから少し時間が経っている株のようで葯は目立たなかった。開花したばかりの花は葯が赤くて美しい。花弁が2深裂するので、一見すると10個の花弁があるように見える。これはハコベ属に共通する特徴だ。
 |
葯がきれいな花もどこかでカメラに収めたような気がして探してみたところ、1995年に初めて利尻山に登った時に撮っていた。その写真からトリミング。開花まもない花は、こんな感じで赤い。この写真で見ると、2深裂する花弁5個からなることがわかりやすいかも。 |
|
|
|