高山に生えるサギソウ…ではない
タカネサギソウ
ラン科
Platanthera maximowicziana
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ラン科ツレサギソウ属の多年草。漢字では「高嶺鷺草」だが、サギソウと同属ではなく、高山に生えるサギソウというわけではない。本州中部地方以北の日本海側と北海道に分布。亜高山帯~高山帯の湿った草地に生える。
7~8月に黄緑色の花を5~10個付ける。側花弁はバンザイ状。距は下向きに湾曲し、長さ約1センチほど。唇弁は細長い。葉は1~4個が斜上し、最下の葉が一番大きい。
上の写真は北アルプス・八方尾根で1999年に撮影したものだが、図鑑の記述と比較すると、少し例外的な個体であることをお断りしておきたい。なので昨年、志賀高原の岩菅山で撮影した写真も追加しておいた。
いくつかの図鑑の記述を確認すると「葉は1~4個」とあるが、この個体は5個もある。しかし、種類としてはタカネサギソウでいいと思う。例外的な個体だろう。
岩菅山登山道沿いに点々と咲いていたタカネサギソウ。高さは10センチほどしかなく、地面に座り込み、アングルファインダーで構図とピント位置を確認して撮影。
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