滅多に出会えない樹木
ヤシャビシャク
ユキノシタ科
Ribes ambiguum
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ユキノシタ科スグリ属の落葉小低木。漢字で書くと「夜叉柄杓」。花の形を夜叉が使う柄杓に見立てた名前だろうか。
本州~九州に分布し、ブナなどの落葉広葉樹の老木に着生する。写真のように枝を上にのばしたり、あるいは垂れ下がったりもする。葉は互生で、直径4~5センチの腎円形。両面に短い毛が生え、掌状に3~5裂し、縁には欠刻状の鋸歯が取り巻く。
4~5月に淡緑白色の花を付ける。花のように見えるのは萼片で、本当の花弁は、その内側に同じ淡緑白色で半分ほどのサイズで直立している部分がそれ。子房には腺毛が密生し、秋に直径8~10ミリの液果となったあとも目立つ。
図鑑を見ると「希少種」とあり、確かになかなか出会えないようだ。以下の写真も幹の高い場所に着生しており、普通は見つけられないだろう。
500ミリの望遠レンズに2倍テレコンバーターを装着し、バルブ+手動シャッターで撮影したヤシャビシャク。ちょうど花がたくさん付いており、しかもベストの状態。
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