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国内推定1000個体の超希少種
ヤチシャジン
キキョウ科
Adenophora palustris
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 キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。漢字では「谷地沙参」。谷地…つまり湿地に生えるシャジン(ツリガネニンジンの別名)の意味。国内では、これまでに岐阜県、愛知県、岡山県、広島県で報告されているが、愛知県では絶滅し、岡山県では現状不明とされ、残りの県でも、ごく限られた場所に細々と生き残るだけの超希少種である。環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類。岐阜県と広島県のレッドリストでは、いずれも絶滅危惧T類に指定。
 広島県には数カ所の自生地があるが、いずれも生育環境の悪化やシカの食圧などに晒され絶滅が懸念されている。広島市植物公園が栽培や増殖の研究を行う一方、自生地の環境改善を計る計画もあるという。
 
 写真は、広島県の自生地のひとつで撮影したもの。周囲を鉄条網で囲まれるなどもしておらず、自生状態のまま間近に見ることができた。




漏斗状の花は淡紫色。赤褐色の茎も特徴のひとつ。



白に近い花もあった。



この自生地の株は倒れているものが多く、直立しているのはわずかだった。


  
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