<<前のページ | 次のページ>>
枝を群がって生える病気
天狗巣病
………………………………………………………………………………………………
 山を歩いていると、稀に木や笹から細い枝が異様に群がって出ているのを見かけることがある。「何かの病気なんだろうか」と思っていたが、やはり病気なんだそうだ。その様子から「天狗巣病」と呼ぶらしい。子嚢菌類や担子菌類などの寄生が原因という。
 いろいろな樹木も罹るらしいが、私がよく見かけるのは笹。左の写真は吾妻連峰で見かけたものだが、ほかに木曽御嶽山では、オオシラビソが罹っているのも見た。



赤城山の登山道で見かけた天狗巣病に罹った灌木。


まるで箒のように枝を出す笹。吾妻連峰にて(左)。ここまで群がっていると、すぐに笹とはわからないほどだ。立山・美女平(右)。


  
 CONTENTS 
 
   
 

Nature
植物記