実は中国原産…
ヤブカンゾウ
ユリ科
Hemerocallis fulva var. kwanso
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ユリ科ワスレグサ属の多年草。人里周辺の土手や林縁などに生える。北海道〜九州に広く分布するが、原産地は中国で、有史以前に帰化したと考えられ、3倍体のため結実しない。これはヒガンバナにも共通する点である。
葉は長さ40〜50センチの広線形。7〜8月に高さ1メートルほどの花茎を立ち上げて、茎頂に直径約10センチの赤橙色の花を数個咲かせる。雄しべと雌しべが弁化して八重咲きになる。春先に出る若芽は、ノカンゾウと同様に山菜として利用可。
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八重咲きなので、在来のノカンゾウよりも華やかだ。神奈川県箱根町。
本来の花被は6個。さらにその中心部に雄しべや雌しべが弁化して八重咲きになる。広島市。
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上の花アップ写真と隣り合う株には、あまり弁化が進まず、本来の花被に加えて弁化した花弁が1個しかない花を付けた株もあった。広島市
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若芽は、天ぷらやおひたしなど、山菜として利用する。長野市（上）。弁化した雄しべ。花糸が花弁状になり、先には葯がある。ただ、本来の花被内側に並ぶ花弁すべてが、雄しべの機能を残しているわけではないようだ（下）
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