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3小葉が特徴の高山植物
ミヤマキンバイ
バラ科
Potentilla matsumurae
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  本州中部地方以北と北海道に分布するバラ科キジムシロ属の多年草。高山帯の砂礫地や草地に生える。漢字では「深山金梅」で、由来は花を見れば一目瞭然。
 高山ではよく目にする定番の高山植物で、大きな鋸歯が並ぶ倒卵形の3小葉からなり、7〜8月に直径1.5〜2センチの5弁花を開く。

 本種の変種として夕張岳のユウバリキンバイ(var. yuparensis )とアポイ岳のアポイキンバイ(var. apoiensis )があり、いずれも3小葉。ほかに雌阿寒岳や斜里岳、羊蹄山などに分布するメアカンキンバイ(P. miyabi )と夕張岳や天塩岳、戸隠山、北アルプス北部、南アルプスなどに生えるウラジロキンバイ(P. nivea )も3小葉なので、多少の注意は必要。

 下の写真は、北アルプス・乗鞍岳の大黒岳で見かけたミヤマキンバイ。砂礫地にこんもり茂った株が点在していた。

関連情報→本サイト植物記「メアカンキンバイ



乗鞍岳・畳平の北東側にある大黒岳山頂付近に咲くミヤマキンバイ。背景は恵比須岳。



谷川連峰・平標山で見かけたミヤマキンバイ。



花アップ。雄しべは約20個。青森県・岩木山。



  
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