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基準標本の産地・富士山には多い
オンタデ
タデ科
Aconogonon weyrichii var. alpinum
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  タデ科タデ属の多年草。北海道〜本州中部以北に分布。亜高山帯から高山帯にかけての砂礫地など、ほかの植物が生えにくい厳しい環境下でも逞しく生育するパイオニア植物。最初に発見されたのが御嶽山だったことから、この名前が付いたようだが、基準標本の産地は富士山で、5合目以上には多い。雌雄異株。

 よく似たなかまにウラジロタデ( A. weyrichii )がある。違いは葉の裏を確認すると一目瞭然。ウラジロタデは名前の通り、葉の裏は白い綿毛が密生して白いが、オンダテは毛がなくて緑色をしている。両種の分布域は異なるが、立山などには両方あるので注意が必要。また富士山では、似たオヤマソバも多いが、本種の葉の方が圧倒的に大きい(オヤマソバの葉=長さ4〜12センチ。オンタデの葉=長さ14〜18センチ)ので、区別は容易。



富士山・5合目付近の砂礫地で立派に生育したオンタデ。



乗鞍岳で見かけた、こんもりとした株を作ったオンタデ。周囲のピンク色の花はヨツバシオガマ。乗鞍岳も富士山同様にオンタデしかない。


  
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Nature

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