高山帯を彩るネギ坊主
シロウマアサツキ
ユリ科
Allium schoenoprasum var. orientale
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以下文を追加変更
ユリ科ネギ属の多年草だが、APGではヒガンバナ科に分類されるようになった。ほとんどの図鑑の解説では「北海道と本州中部地方以北の高山」とあるが、西日本ではなぜか海岸や山地帯に生えるようである。中部地方以北では、北アルプスや雨飾山、朝日連峰や飯豊連峰などで見られるが、隠岐や対馬にも自生するらしい。高さ30〜60センチ。7〜8月に「白馬浅葱」という名前の通り、ネギの花に似た直径3〜4センチの花序を付ける。花被片は長さ約7ミリで、先はとがり、雄しべよりも短い。葉は直径3〜5ミリの円筒形。
名前の由来は白馬岳で、大雪渓上部の葱平は、本種にちなむが、特に夕張岳の群生が印象に残っている。山頂手前の湿原には、かなりの規模で見られ、7月であれば丸いネギ坊主が、薄紫色の模様を作っている。
京都府京丹後市では、形態的には本種に似るが、花被片が桃色がかった淡紫色になり、花期も2〜3週間遅いタイプが見つかり、アサツキの変種・タンゴアサツキとして2022年に記載されている(※)。
※伊藤 厳ほか: 京都府北部で見つかったアサツキ(ヒガンバナ科ネギ属)の新変種 タンゴアサツキAllium schoenoprasum var.
tangoense,植物地理・分類研究第70巻2号,214(2022)
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