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織田信長につながる外国産の牧草
キバナノレンリソウ
マメ科
Lathyrus pratensis
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 ユーラシア大陸原産のマメ科レンリソウ属の多年草。日本では伊吹山で見られる。ヨーロッパでは牧草として利用され、あくまで帰化植物だが、伊吹山における本種は近代になって入り込んで繁殖しているわけではなく、永禄年間に作られた伊吹山の薬草園に由来し、そこに植えられた薬草に紛れて持ち込まれたと考えられている。
 この薬草園は、織田信長がポルトガル人宣教師に土地を与えて作らせたと伝えられるが、その記述は江戸時代の俗書にしかなく、伊吹山のどこにあったのかも不明。ただ、本種の存在は、それが史実であることを裏付けているともいえる。その背景を知れば、歴史のロマンを感じさせる花なのだ。

 茎には稜があり、長さ2〜3センチの小葉は対をなし、互生する葉の先端には3つに分かれる巻きひげがある。伊吹山では7〜8月、長さ約1.5センチの黄色い蝶形花を付ける。



7〜8月、伊吹山山頂付近の草原で見られる。


  
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Nature

一種一種、植物を取り上げて、その植物にまつわる話題を写真とともに紹介します。

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植物記