虫によって異常発育したもの
虫えい
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虫えい(ちゅうえい)とは、虫こぶ、ゴールともいい、主にアブラムシやハチなどが産卵や寄生したために高等植物の地上部の一部(葉、芽、子房など)が異常発育したもののこと。寄生する昆虫の種類によって虫えいの形も異なるので、その形から寄生者が何であるかもわかるという。マタタビの虫えいの場合は、ゆでて乾燥させ、ホワイトリカーに漬けて強壮作用がある木天蓼酒(またたびしゅ)を作る。
虫えいができた植物は、たまに見かけるが、中でもシャクナゲには多いような気がする。初めて見ると一体何だろうと思ってしまうが、その正体は虫えいである。大きなものは、葉っぱよりも大きく発育したものもある。
アズマシャクナゲにできた虫えい(左)とヤクシマシャクナゲにできた巨大な虫えい(右)
ミズナラの枝先にできた虫えい。長野県青木村・子壇嶺岳にて(左)。虫えいは草本類にもできる。植物の種類までは確認しなかったが、茎にできた虫えい。茎が肥大しているから、虫の卵やさなぎではない。日光・霧降高原にて(右)
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