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花が穂状に垂れ下がるラン
ヨウラクラン
ラン科
Oberonia japonica
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 木や岩に着生するラン科ヨウラクラン属の常緑性多年草。漢字で書くと「瓔珞蘭」。瓔珞とはインドの装身具のことで、仏像の首や胸にも飾られている。垂れ下がる花序を瓔珞に見立てた命名である。
 葉は、肉質で互生。4〜6月、茎の先に長さ2〜8センチの細長い花序を出し、直径数ミリのごく小さな花を多数付ける。遠目では判別不能だが、間近で見ると確かに花はランの形をしているのがわかる。

 写真は、苔に覆われた老木に着生していたヨウラクラン。群生していれば目に付くだろうが、そうでなければ注意深く探さないと見つけるのは難しそうだ。



苔と一緒に着生するヨウラクラン。ブラシ状の花序が愛らしいが、知らない人が見てもランとは思わないだろう。この株は、3mほどの高さにあり、当然のことながら梯子もないので、木から少し離れて三脚を立て、500mmの望遠レンズで狙う。しかし現場環境も時間帯も十分な光量を与えてくれず、カメラの感度をやや高めのISO1600にして連写。なんとかブレていないカットを得られたので、そこからさらにトリミングした。



やや地味だが、やはりランだけに低い位置のものは採取され、間近に見ることは難しい。この写真の株は、遊歩道沿いの木の、高さ1.5mほどのところに生えていたが、足場は悪く、地面に三脚を立てられないので、小型三脚を幹に押しつけるようにして撮影した。周囲にも数株があったが、容易に手が届く位置だけに来年も無事かどうか気になるところである。ちなみに右側に昨年の果実の残骸も写っている。


  
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