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茎の二叉から花茎を立ち上げる
フタマタイチゲ
キンポウゲ科
Anemone dichotoma
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  キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草だが、北海道の低湿地や湿った草地に分布するので、本州以南の人には馴染みがなく初めて聞く名前かもしれない。茎の上部で分枝して、その又の間から花茎を出して花を1個付ける。花弁のように見える白い萼片は5個あり、その裏側は赤みを帯びる。茎が二叉になるので「二叉一華」。高さは40〜60センチ。花期は6〜7月。
 写真は、霧多布湿原で見かけたフタマタイチゲ。私も初めて見る花だったので、その場で名前はわからなかった。



キンポウゲ科というのは、すぐにわかったが、「これは一体なんだ?」というのが、最初に見た時の印象。それにしても裏側が赤みを帯びた萼片といい、深く切れ込んだ葉といい、なんだか物珍しくて新鮮に映る。北海道浜中町・霧多布湿原



  
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植物記