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といっても空を飛ぶ方のコウモリじゃないよ
ヤクシマコウモリ
キク科
Cacalia hastata subsp.farfaraefolia var.yakusimensis ( Parasenecio yakusimensis )
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  ヤクシマコウモリは、その名前の通り屋久島に分布するキク科コウモリソウ属の多年草。屋久島奥岳の岩場や林床に生え、屋久島の固有変種(もしくは固有種)。コウモリソウは、葉の形がコウモリが羽根を広げた姿に似ていることから「蝙蝠草」と名付けられたが、本種はほかのコウモリソウのなかまのように葉脈が羽状にならずに掌状になる特徴がある。
 鹿児島県レッドデータブック『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 植物編』では「準危惧」カテゴリーに分類されている。
 宮之浦岳登山道には、屋久島固有の植物が多いが、本種もそんな植物とともに目立たない小さな頭花を上向きに咲かせていた。



宮之浦岳登山道で撮影したヤクシマコウモリ。ポジからスキャナーで取り込む際に頭花がやや露出オーバーになってしまったが、掌状に広がる葉脈にも注目。



  
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