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原生花園に咲くレモンイエローの花
エゾキスゲ
ユリ科
Hemerocallis flava var. yezoensis
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  ユリ科ワスレグサ属の多年草で、北海道の海岸砂丘や草原に生える。高さは50〜80センチで、花茎の先に1個から数個の直径7〜8センチの花を咲かせる。花はレモンイエローで、本州〜九州に分布するユウスゲを連想させる。両種は夕方に開花するところも似ているが、ユウスゲが翌朝には閉じてしまうのに対して、本種は翌日の午後まで開花が続くという違いもある。また分類上は本種がゼンテイカに近いのに対して、ユウスゲはノカンゾウに近いとされ、近縁というわけではない。
 2013年7月、小清水原生花園で初めて本種を見て、ユウスゲのような花が、午前10時頃に咲いている姿が新鮮に映った。



小清水原生花園の草原に咲くエゾキスゲ。レモンイエローの花が潮風に揺れていた。



  
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植物記