<<前のページ | 次のページ>>
強壮・解熱などに利用される薬用植物
トチバニンジン
(チクセツニンジン)
ウコギ科
Panax japonicus

…………………………………………………………………………………………………

 ウコギ科トチバニンジン属の多年草。トチノキのような葉を付け、朝鮮人参に似ているので「栃葉人参」。根茎は竹の節に似ているので「竹節人参」という別名もある。
 北海道〜九州の山林に生え、5個の小葉からなる掌状複葉を3〜5個輪生させる。6〜8月には小さくて地味な黄緑色の5弁花が多数集まる散形花序を立ち上げ、9月には赤い実を結ぶが、先端が黒いものをソウシシヨウニンジン(想思子様人参。f. duchrocarpus )と呼ぶ。根茎は強壮や健胃、解熱などの生薬としても利用される。

 

ブナ林下に咲くトチバニンジン/青森県鰺ヶ沢町




果期を迎えたソウシシヨウニンジン/宮城県仙台市・大東岳



先端が黒くなるソウシシヨウニンジンの果実アップ/宮城県仙台市・大東岳



  
 CONTENTS 
 
   
 

Nature
植物記