日本のブルーベリー
クロマメノキ
ツツジ科
Vaccinium uliginosum
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亜高山帯から高山帯に生えるツツジ科スノキ属の落葉低木だが、北半球の寒冷地に広く分布している。漢字では「黒豆木」。6〜7月に緑白色をした壺状の花を付け、先は浅く5裂する。秋には白粉をかぶった紫黒色の果実が実り、見た目も味もまさにブルーベリー。実は北アメリカ原産のブルーベリーに近いなかまなのだ。長野県では「浅間ブドウ」と呼んで栽培もされ、生食やジャムなどに加工されている。また真っ赤に染まる紅葉も美しい。
山で見かける機会は少ないが、たまに熟した実を見つけると、ひとつ失敬して頂くことも。山でそのまま食べられるものといえば、キイチゴのなかまもあるが、やはり本種の甘酸っぱい味は最高の部類に入るだろう。だからといって果実を次々に取って食べたりはしないけどね。登山者みんながたくさん取って食べてたら、群落維持にも影響が出そうだし、あまり人の入らない山で、せいぜい1個を味見する程度だよ。
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壺状の花。福島県・吾妻連峰(左)。真っ赤に色づいた葉と熟して食べ頃になった果実。群馬県草津町(右)。
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