海辺に生えるランに似た花
ウンラン
ゴマノハグサ科
Linaria japonica
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海辺に生え、蘭のような花を咲かせることから「海蘭」。だがラン科ではなく、ゴマノハグサ科ウンラン属の多年草である。千葉県以北の太平洋沿岸、日本海沿岸、および瀬戸内海沿岸の砂地に生える。全体無毛で緑白色をしており、葉は対生か輪生するが、上部の葉では互生することもある。7〜10月に総状に黄白色の仮面花を数個つける。花冠には距があり、濃黄色をした下唇の基部は大きく盛り上がっている。
関東でも九十九里浜あたりでも見られるようだが、夏場に海辺に行く機会がほとんどないせいか、本州で見たことはない。写真は、北海道のワッカ原生花園に咲いていたもの。
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長い距があり、確かにラン科の花にちょっと似ている。乾燥しやすい砂浜に適応するためか、葉は肉厚
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