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晩秋の海岸を黄色に染める
ツワブキ

キク科
Farfugium
 japonicum
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 本州の福島県と石川県以南〜沖縄の海岸に生えるキク科ツワブキ属の多年草。観賞用によく植えられ、園芸品種も多い。10〜12月に直径5センチ前後の黄色い頭花を散房状につけるので、見応えがある。葉は幅10〜30センチの腎心形で、厚く光沢があることからツヤブキが訛ったとされる。葉柄は、フキと同じように食用にする。
 三浦半島や伊豆半島の海岸では、よく見かけ、晩秋の海辺を鮮やかに染めているが、私が見た中で最も数が多かったのが、静岡県の御前崎。ここの夕日と風が見えるん台の東側にある「つわぶきの小径」ては、灌木の中にびっしりと群生していた。



11月、鹿児島県内の山間部を抜ける道路では、法面に咲くツワブキを見かけることが非常に多い。鹿児島県南さつま市。



未舗装林道でもツワブキが迎えてくれる。鹿児島県志布志市。



特徴的な光沢のある腎心形の葉で、花がなくてもツワブキとわかる/静岡県西伊豆町・黄金崎



灌木の中に群生するツワブキ/静岡県御前崎市・御前崎


若葉は、褐色の毛に覆われている/神奈川県逗子市



頭花/神奈川県三浦市


  
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Nature
植物記