緑の中に溶け込む地味な花
シロバナカモメヅル
ガガイモ科
Cynanchum sublanceolatum var. macranthum
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北海道から近畿地方の山野に分布する、つる性の多年草で、ほかの植物に巻き付き、7〜8月ころに花をつける。果実は袋果で、熟すと割れて、中から綿毛付きの種子が散る。
母種にあたるコバノカモメヅルの花は、暗い赤紫色をしているが、その変種にあたる本種の花は、白っぽい淡緑色をしており、緑の中では溶け込んでしまって気づきにくい。目立たないということは、花粉媒介の機会も減って、種の存続にマイナスではないかという気もするが、必ずしもそうとはいえないと思う。この花のポリネーター(花粉媒介者)が何か知らないが、仮にハチやチョウとするのなら、感じる光の波長が人間とは異なる彼らにとっては、それなりに目立って見えている可能性もある。
尾瀬ヶ原で見かけたシロバナカモメヅル
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