もはやそれが現実
植物雑話6
秋の七草のひとつフジバカマはもう絶滅寸前?
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秋の七草のひとつ、フジバカマを見たことがある人は多いだろう。しかし野生のフジバカマは絶滅寸前で、見かけるフジバカマのほとんどは栽培されたもの。このように栽培はされていても野生のものが絶滅することを野生絶滅というが、フジバカマはまさにその寸前なのだ。近年、兵庫県で大きなフジバカマの自生地が見つかっているが、環境省レッドデータブックによると推定個体数は6000個体。6000という数字は多いように感じる人がいるかもしれないが、植物の数として見れば決して多くはない。同様に昔は珍しくもなかったキキョウやフクジュソウ、エビネなども今や絶滅危惧種に指定されているのが現状である。
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