地面を縛るように生えるから
ジシバリ
キク科
Ixeris stolonifera
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キク科ニガナ属の多年草。名前は「地縛り」で、地面を這うように茎をのばし、節ごとに根を下ろすところが、地面を縛っているように見えることに由来する。日本全土の山野に見られ、4〜6月に径2〜2.5センチの頭花をつける。葉は長さ1〜3センチの卵形〜円形だが、時々、下部が羽状に切れ込む葉を見つけることもある。図鑑を読むと、やや大型のオオジシバリの方に「羽状に切れ込むことがある」、あるいは「羽状に切れ込むことが多い」といった記述がある一方、ジシバリの解説では同様の記述を見たことはない。頻度としてはごく低いのかもしれないが、ある植物図鑑に掲載されているジシバリの写真の中にも「羽状に切れ込む葉」が写っており、その傾向はオオジシバリに限らないのではないか、という気もする。つまり図鑑の記述に従い、羽状に切れ込む葉だけ見てオオジシバリと同定するのは間違いで、ほかの特徴もよく確認する必要があるかもしれない。
先日(2010年5月)、箱根の仙石原高原を3時間ほど歩いて来たが、途中の道端にはジシバリがたくさん咲いていた。
関連情報→本サイト植物記「オオジシバリ」
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仙石原高原に咲くジシバリ。可憐な花だが、農業的な視点からいうと「やっかいな雑草」ということになる。
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ジシバリの羽状に切れ込む葉。当然のことだが、同じ茎から生えていることは確認している。仙石原高原にて(左)。花のアップ。山梨県大月市(右)
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