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園芸植物かと思いきや、実は日本に自生する樹木
ユキヤナギ

バラ科

Spiraea thunbergii

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 ユキヤナギの名前を知らない人はいないだろう。庭や公園などに植えることも多いので、園芸植物と思っている人も多いはずだ。しかし、日本産樹木図鑑に必ず掲載されている種類である。あくまで中国原産で日本にあるものは、植栽が逸出したものではないかとする説もあるが、今のところ自生種と考えられているようだ。
 バラ科シモツケ属の落葉低木。本州〜九州の川岸などに生えるが、自生は珍しく、私も自生と思われる例は一度しか見たことがない。
 枝先が垂れ下がり、4月に径8ミリほどの白い花を多数つける。葉がヤナギに似て、白い花を雪に見立てて命名されたもの。



「長瀞ライン下り」で知られる長瀞の川岸に咲くユキヤナギ。植栽品はもっと丈があって見栄えがあるが、自生品には、こんな感じのものもある。長瀞には多く見られ、花の見頃は4月上旬〜中旬。埼玉県長瀞町にて。


 
  
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