Nature

一種一種、植物を取り上げて、その植物にまつわる話題を写真とともに紹介します。

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植物記
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高層湿原上に咲く小さな花
ツルコケモモ

ツツジ科
Oxycoccus quadripetalus

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 北海道や本州中部地方以北の高層湿原に生えるツツジ科ツルコケモモ属の常緑矮性低木。茎はミズゴケの上を横に這い花茎を立てて、6〜7月に4深裂する淡紅色の花をつける。小さいので草と間違うが、あくまで「木」である。図鑑をめくって載っていなくても諦めてはいけない。おそらくそれは草本類の図鑑だから、続いて樹木図鑑も調べてみよう。ツツジ科の中に掲載されているはずだ。晩夏には、液果は赤く熟し、食べられる。
 下の写真は、福島県の駒止湿原で今年(2009年)に撮影したものだが、湿原上に10センチに満たない花茎を立ち上げる程度なので、アングルファインダーを取り付け、木道上に座り込んで、かなり無理な姿勢で撮影しなければならなかった。本種のような小さな植物を撮影する時は、いつも筋肉痛になりそうだ。
 ところで今回、果実も過去に撮影していたことを覚えていたので、その写真も合わせて掲載しようと写真キャビネットを探したのだが、見あたらない。確かに撮影したのは間違いないのだが、どこへ行ったのだろう。フォトライブラリーに預けたのかなぁ。デジタルと違って銀塩フィルムは、簡単にコピーできないから現物がなくなれば、もうお手上げなのだ。いやいや待てよ。その後、尾瀬あたりでも果実を撮影したような気もするぞ。しかし、取材写真の整理が不十分で、大量のスリーブの中から探すとなると…。うーん、断念。いつか果実写真を新規に撮影したらアップしたい。

【追記】
 2012年3月、出版社などから返却された写真を整理していたら、その中に探していたツルコケモモ果実写真を発見したので、早速アップしたい。



福島県の駒止湿原で撮影したツルコケモモの花。草丈はかなり低いので、ほかのハイカーがいないことを確認して木道に寝そべって撮影した。花冠の裂片は著しく反り返る。雄しべは8個あり、雌しべのまわりを取り囲んでいる。





同じく駒止湿原の花茎を立ち上げたツルコケモモの姿(左)。果実は液果で食べられる。新潟県津南町・小松原湿原(右)。

  
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