岩場に彩りを添える黄色い花
イワキンバイ
バラ科
Potentilla dickinsii
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バラ科キジムシロ属の多年草で、北海道〜九州の山地の岩場に生える。葉は通常3個の小葉からなり、花は径約1センチの5弁花。岩と岩のわずかな隙間に生え、6〜7月に黄色い花を咲かせる。同属のなかまには、やはりそっくりな黄色い花を咲かせる種類が多く、山野の草地に生えるキジムシロ、高山植物のミヤマキンバイなど、いろいろある。花は大きさこそ違うが、どれもよく似ているので、生育地と葉の形態で区別するとよい。
以前、美ヶ原で、イワキンバイを前にして「この花、何だろう。ミヤマキンバイかな?」と話している年輩のご夫婦に出会った。そばを通りかかった折りに名前を尋ねられたので「イワキンバイですよ」と教えてあげたのだが、「イ、イワキンバイ??」という反応。まったく聞いたこともない想定外の名前だったのだろうか。ちょっとおかしかった。
南アルプス深南部・蕎麦粒山林道の岩壁に咲くイワキンバイ。
岩手県/姫神山山頂の岩場に生えるイワキンバイ。
果実。9月中旬。神奈川県・丹沢山系行者ヶ岳(左)。花のアップ。秩父・二子山(右)。
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