早池峰山の固有種
ナンブトラノオ
タデ科
Polygonum hayachinense
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岩手県の早池峰山というば、ハヤチネウスユキソウやヒメコザクラに代表されるように固有種がいくつもあって植物好きにはたまらない山だが、このナンブトラノオもそのひとつだ。ナンブとは南部地方のことで、ほかにも同じく早池峰山の固有種・ナンブトウウチソウの名前にも冠されている。学名の種小名はまさに早池峰山に因んだもの。
北海道から九州まで広く分布するイブキトラノオと同じくタデ科タデ属のなかまだが、花穂は太くて短いなどの違いがある。早池峰山の蛇紋岩礫地に生え、7〜8月頃にコメガモリ沢登山道をたどればほぼ確実に見ることができるだろう。
早池峰山・コメガモリ沢コースに咲くナンブトラノオ。
ナンブトラノオの花穂。花の色は淡紅色、雄しべは10本ある。
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