果実がゴマに似ている
イヌゴマ
シソ科
Stachys japonica var. intermedia
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イヌゴマは「犬胡麻」と書く。果実がゴマに似ているが、利用できないことから犬が付いた。植物名には利用できないものに犬を付けることが多く、これもその一例。考えてみれば、そう名付けられる植物にも、犬にも失礼な話だ。
北海道〜九州の湿地などに生えるシソ科イヌゴマ属の多年草。7〜9月に淡紅色の唇形花を数段輪生し、葉は対生。葉の裏面の中脈上には毛があってざらつくほか、茎にも下向きの刺がある。
イヌゴマは忘れた頃に出会う植物のひとつ。これまでもいろいろな場所で見かけた。中でも最も多く咲いていたのは初秋の入笠湿原(長野県富士見町)。湿原の一角にびっしりと咲いていた。ただ如何せん、花が小さいので群生としての見栄えはいまひとつだった…。
晩夏の三ツ峠に咲くイヌゴマ。
花のアップ。長野県・霧ヶ峰。
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