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誰がこんな穴を開けたのか?
笹の葉に並ぶ穴

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 時々、ずらりと穴が並んだ笹の葉っぱを見かけることがある。おそらく芽のうちに虫が開けたので、こんなにきれいに穴が並んでいるのではないかと想像していたが、やはりその通りのようだ。つまり笹の葉がまだ巻いている芽の段階で虫が穴を開けたので、葉が展開すると、まるでミシン目のように穴が並ぶというわけ。

 今日届いた日本自然保護協会の機関誌「自然保護2006年7・8月号」にもこの「ミシン目の穴」についての投書が載っていた。編集部の注釈によると、この穴を開けた虫の正体については、まだよくわかっていないらしい。実際に穴を開けている「犯行現場」を見た人がまだいないのだとか。チョウや蛾の専門家ですら知らないミシン目の犯人。おそらく何種類かいるんだろうけど、「犯行現場」を押さえるのは意外と難しいようだ。




妙高高原で見つけたミシン目の穴が開いた笹の葉。穴の大きさから見ると、芽のときに奥の方から手前側に向けて穴を開けたと推定できる。



谷川連峰・三国山登山道で見かけたミシン目の笹(上・下とも)。芽の段階で上写真の笹の葉は2ヶ所。下写真の葉は4ヶ所に穴を開けるように笹を食べた虫がいたのだろう。






  
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植物記