<<前のページ 次のページ>>
実はヨーロッパ原産なのだが
アメリカオニアザミ

キク科
Cirsium vulgare
…………………………………………………………………………………………………

 アメリカオニアザミは戦後、特に北海道を中心に本州や四国などの各地に分布を拡大してきた帰化植物で、名前にはアメリカとついているが、実はヨーロッパ原産の1〜2年草。高さは1.5〜2メートルほどになり、全体に翼があり、鋭いトゲをもつ。頭花は径3〜4センチで、総苞片の先もトゲ状になる。見た印象はとにかくトゲだらけということ。トゲを作るのは食べられないようにするための防衛戦略なんだろうけど、在来種のアザミにもトゲが多いものはあるし、どのアザミのトゲだって触ると痛いわけだが、これほどトゲで覆われたアザミはほかにない。北海道では家畜にも害が出ているほどだという。

 私自身は本州で見たことはないが、北海道では何度も出会った。写真はオムサロ原生花園に咲いていたアメリカオニアザミ。写真を見ているだけで痛そう〜。



トゲだらけの姿は、まるで「私に近寄らないで」と断固拒否しているようだ。




  
 CONTENTS 
 
   
 

Nature
植物記