キュウリの花に似ている
アサザ
ミツガシワ科
Nymphoides peltata
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本州〜九州の池や沼に生える多年草の水草。6〜8月に水面から花柄を出し、黄色い花を早朝に開き、午後には閉じる。花冠は径3〜4センチで5深裂し、縁には細かい毛がある。また葉は径5〜10センチの卵形または円形で、水面上に浮かぶ。表面には光沢があり、基部は深く裂け、縁には波状の鋸歯がある。
かつては各地の湖沼に自生していたが、水質悪化などにより減少している水草で、絶滅危惧U類に指定される絶滅危惧植物。かつては茨城県の霞ヶ浦では水面を黄色に染めるほど群生していたというが、次々に失われた。しかし現在は熱心な市民団体の活動もあって、状況は改善しているという。霞ヶ浦のアサザ復活の日はそう遠くないかも知れない。
ところでアサザの自生地はほかにも各地にあり、例えば福島県の猪苗代湖では水面を黄色に染めるほどの群生が見られる。また環境庁のレッドデータブックには自生を示す印などがついていない広島県の高原でも小さな池一面に咲くアサザを見かけたことがある。
一見するとキュウリの花に似ている。
アサザが咲く沼。茨城県潮来町(現・潮来市)。
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