ケヤキやブナなどに寄生する木
ヤドリギ
ヤドリギ科
Viscum album var. coloratum
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ヤドリギは寄生木、宿木と書き、ケヤキやブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹に寄生する常緑小低木。宿主が葉を落としたあとは、こんもりとした丸い樹形が目立つ。雌雄別株で花は2〜3月。雄花も雌花も小さい。果実は径6〜8ミリの液果で10〜12月に淡黄色に熟すが、橙黄色に熟すものは品種・アカミヤドリギ(f.rubro-aurantiacum)と呼ぶ。種子は粘りのある果肉に包まれ、鳥に食べられても消化されないので、糞とともに排出されると宿主に付着し、やがて幹の中に寄生根を食い込ませて芽を出し、養分と水分を横取りする。
属は異なるが、ホザキヤドリギ(Hyphear tanakae)、ヒノキバヤドリギ(Korthalsella japonica)もヤドリギと同じく半寄生の木。ただしホザキヤドリギは落葉小低木だ。
丸い樹形は遠くからでもわかる。山梨県山梨市・帯那山。
ブナの幹から芽生えたヤドリギの若芽。新潟県松之山町のブナ林にて。
ホザキヤドリギの果実。福島県昭和村。
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