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世界最大の両生類
オオサンショウウオ

Andrias japonicus
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 オオサンショウウオは、オオサンショウウオ科オオサンショウウオ属の両生類。漢字では、大山椒魚。ハンザキ、ハンザケと呼ぶ地方もある。
 本州岐阜県以西、四国と九州の一部に分布し、山間部の河川に生息。国の特別天然記念物に指定され、許可もなく勝手に捕まえたり移動させたりすることはできない。約2300万年前の地層からほぼ同じ姿をした化石が見つかっており、生きた化石ともいわれる。大きいものでは、全長1m50cmにもなる世界最大の両生類である。
 また生息環境の悪化による個体数の減少、さらにはチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種の問題など、オオサンショウウオを取り巻く環境は相変わらず厳しいそうだ。

 昨年夏、広島大学と東広島市自然研究会の生息調査に同行させて頂く機会があり、初めて野生のオオサンショウウオを間近に見ることができた。その時の写真を。私の要望を快く承諾して下さった広島大学のS先生と東広島市自然研究会のT会長に感謝。

 

生息地で水中撮影したオオサンショウウオ。広島県東広島市(上・下とも)。






生息調査のために捕獲されたオオサンショウウオ。

 注意  この生息調査は東広島市教育委員会の許可を得て行われたものであり、上記写真はその際に撮影させて頂いたものです。一般の人が捕獲することはできません。くれぐれもご注意下さい。



生息調査では、埋め込まれたチップで個体を識別し、全長などが計測される。


 
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