Nature
動物記
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隠岐の港で見かけた
エチゼンクラゲ

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 先月訪れた隠岐の港でフェリーを待っていたとき、ふと岸壁から海を覗くと大きなクラゲが波間にただよっていた。たぶん、これ昨年大繁殖して迷惑がられたエチゼンクラゲでは?大きさは直径40〜50センチ程度なので、エチゼンクラゲとしては大きい方ではないだろうが、周囲に数匹がただよっていた。
 今年もまた大繁殖するのだろうか。漁業関係者にとってみれば、実に頭の痛い問題だろう。だが、こうした一部の生物が大繁殖するのは、それなりの原因があってのことである。気象条件だけでなく、乱獲などにより生態系バランスが崩れたなどの原因もあり得そう。もし今年も大繁殖したならば複雑に影響しあう海洋生態系の中で、いったい何が起こっているのか。ちょっと怖くなってくる。




1匹や2匹がただようだけでは、見ようによっては「癒し系」だが、ひと度大繁殖すれば大変なことになる。自然は人間の思うようにはならないもの。「自然」を甘く見ていると、もっとすごいことが起きるかも。



 
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