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コクワガタと誤同定してしまった
ヒラタクワガタ
Dorcus titanus
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 2025年9月19日付日記にスマホで撮影したあとに逃げられたコクワガタとして掲載した個体だが、あれから1ヶ月後のこと。前回見かけたすぐ近くで裏返しになって脚をバタバタしているクワガタムシを発見。ひっくり返してみると、先月のコクワガタじゃないか。たぶん同個体だろう。あれから付近にずっと生息していたということか。いや〜、なんやかんやいってもボクちんに写真を撮ってほしかったんだな。というわけで、今度こそマクロストロボでしっかりと撮ってあげたよ〜。

 実は先月も撮影後のスマホ写真を見て、気になることがあった。顎の内側にある歯の位置が、ネット上に掲載されているコクワガタと違って、下の方にある。コクワガタのほとんどは顎の上の方にあるのだ。ただ、やはり下の方にある個体もコクワガタと同定しているサイトもあったので、コクワガタだろうと考えてしまったのだが、今回、改めて調べて、どうも誤同定だったようだ。顎の下の方に歯があるのはヒラタクワガタの可能性が高そうだ。大きさからしてヒラタ〜じゃないと思ってしまったのだが、小さい個体なのだろう。

 あ〜そうでしたか。これは失礼しました。しかし、それにしてもヒラタクワガタは小学生の時に何度か捕獲したことがあるくらいで、遭遇したのは相当に久しぶりではないかと思う。もう秋のせいか、手で持ってもいやがらず、元気がない個体だったが、我が家の周囲の自然もなかなかのものである。この個体がいたということは、ほかにもヒラタクワガタがいても不思議ではない。今もノコギリクワガタとヒラタクワガタが生息していることは間違いなさそうだ。さすがにミヤマクワガタはいないけどね。




ボクちんにコクワガタと間違えられてしまったヒラタクワガタ。



頭部と胸部の隙間には黄色い微毛が生えていることがわかる。細かい砂みたいなゴミが入らないためのしくみだろうか。また体表面には、カメラの滑り止めラバーそっくりの模様が付いていることもわかる。いや、どう考えてもクワガタの方が先なので、カメラのラバーの方がクワガタの体表面そっくりというべきかな。



 
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