| File No.0090 進化型ポスト兼宅配ボックス 投入口加工編 |
| 投入口は、普通のポストと同様、裏側に接するように扉を付け、外側から扉を押せば、郵便物や荷物を投入できるが、普段は閉まっていて雨や虫などが入るのを防ぐ構造にする必要がある。今回、製作中のボックスは、投入口を上から覆うように屋根が張り出しているので、雨の侵入はほぼ気にしなくていいが、扉なしというわけにはいかない。 そこで前回記事で書いたように当初は、薄い板材に補強材を貼って扉にし、普通の蝶番で取り付けてみたのだが、予想通り「バタン」と大きな音を立てて閉まる。発泡材を貼っても、ほとんど消音効果はなく、なんとかしたいところ。できれば音もなくゆっくりと閉まるのが、理想である。例えば複数の滑車と糸に吊るした重しをうまく配置することで、扉がゆっくり閉まるようにできるのではないかと考えたりもした。アマゾンで検索しても役立ちそうなものはヒットしなかったが、あとで表示された閲覧履歴の関連商品の中にあったのが、まさに願ったり叶ったりの蝶番だった。それは、小型油圧ダンパーを利用したブルモーションユニットによって扉をゆっくり閉められる特殊な蝶番で、オーストリアのメーカーが開発したものらしいが、同じユニットを使った蝶番を日本の金物商社・ハイロジックが扱っており、なぜか本家よりも安くて助かった。すぐに2個注文して、扉自体も作り直した。 結局、扉が閉まるスピードは、ダンパーの反発力と扉の重さとの関係次第だろうと想像され、軽過ぎると閉まるのが遅かったり、きちっと閉まらなかったりするし、逆に重過ぎると早く閉まって音をたてることになる。おそらく当初の扉では軽すぎると思われたので、本体の板張りでも使用した厚さ2センチの集成材を扉材として使うことで、重めの扉に変更し、裏側にはブルモーションユニット付き蝶番を取り付けるための補強材を2本追加した。こうして本体に取り付けて試してみると、お〜スゴイ。想定通りゆっくり静かに閉まるではないか!! ただ、投入口の扉は使っていくうちに汚れたりキズが付いたりする可能性が高い。扉表面は水性ペンキで塗装したものの、いつかは塗装し直さなければならない事態は必ずやってくる。それには、あとからでも扉ユニットごと取り外して、外で再塗装できるようにしておく方がいい。そこで固定方法も工夫することに。いろいろ悩んだが、投入口の上側に4つの穴を開けて、そこから木ネジで固定するようにした。プラスチック製穴隠しキャップを外して木ネジを緩めれば、扉ユニットごと外して、取り出し口から取り出せる。 |
![]() 当初、普通の蝶番で取り付けた扉。見た目はいいが、普通の蝶番なので、大きな音を立てて閉まる。これでは粗雑過ぎる。ゆっくり閉まるようにするにはどうすればいいか、答えはすぐに出なかった。 ![]() アマゾンでハイロジックの「ブルモーションユニット付き蝶番」なるものを見つけたことで解決しそうな予感。でも結局、理想通りの閉まり方になるかどうかは、実際に取り付けてみるしかない。扉の板材も構造もそれを想定したものに変更。下の写真を見るとわかるが、横幅があって、しかも一方の取り付け側に深さ十数ミリ程度の正方形の窪みを掘る必要があった。そのため扉材自体に掘るのではなく、扉の平坦性を担保させる意味も込めて補強材を取り付け、その補強材に窪みを掘ることにした。取り付け金具の幅があるので補強材も幅をとる必要があり、角材2本をボンド接着。クランプで固定したところ。 ![]() 補強材と扉材も接着固定し、ブルモーションユニット付き蝶番を介して補強材を付けた扉板と角材が一体になった投入口扉ユニット。 ![]() その扉ユニットを本体に戻して仮付けしたところ。ブルモーションユニット自体は蝶番からの取り外しが可能で、それによってダンパーの反発具合の調整もできる。この製品の説明によると通常の扉であれば、2個の蝶番に対してユニットは1個でいいらしい。しかし今回、重めの扉にしたことでユニットを片方だけにすると、閉まり方が早かった。ユニットを両方に付けると、ちょうどいいスピードで閉まるようになった。蝶番が付く角材の取り付け方法は写真のように専用部材に差し込んで固定するように一旦は加工してみたのだが、取り外しにくいことが判明し、あとで変更した。 ![]() 角材には、投入口上部の通気口から外気が入りやすいように3ヶ所の溝を掘った。この写真でみると、ブルモーションユニット付き蝶番が、どんなものかわかりやすいかも。グレーの部分が油圧ダンパーで、これがゆっくりと引っ込むことで扉もゆっくりと閉まる。 ![]() ブルモーションユニット付き蝶番を取り付けた角材の取り付け場所は、こんな構造にした。写真は、角材が載る両側の台座を接着したところだが、その間に正立方体の台座が4個並び、投入口上部の穴から差し込んだ木ネジによって固定するようにした。投入口の加工はこれで完了。次回→取り出し口加工編 |
