File No.047
アングルファインダー丸窓変換アダプター
改良編


 以前、取り上げた「アングルファインダー丸窓変換アダプター」は、プラスチック板から切り出した台座パーツとアイピースアダプターDK-17を組み合わせたもので、角窓用のDR-6が丸窓でも使えるようになり、作って大正解だった。

 ただ、実は5年前(2016年)に改良のため作り直していた。というのもその少し前に山で接写撮影中、雲台の固定が不十分なまま、カメラからうっかり手を離してしまい、三脚ごとカメラが倒れたことがあった。脚は最短に近い状態で、しかも落ち葉が積もった地面に当たったくらいなので、カメラもレンズも無傷だったが、アングルファインダーに思わぬ負荷がかかって、丸窓変換アダプターの、プラスチックを接着しただけの部分が外れてしまったのだ。

 そこで、もう少し頑丈に作ろうと考え、前回はプラスチック製だった台座パーツをアルミ材でほぼ同形のものを作り、アイピースアダプターDK-17との固定方法をネジ式に変更した。ここは自由に回転できるようにしておく方が便利だが、アルミに変更した上で、回転もできるようにするには、やや工作のハードルが高くなる。

 アングルファインダーを丸窓にねじ込む場合、ねじ込んで止まったところでアングルファインダーの接眼部分が真上を向いてさえいれば問題ないわけで、毎回同じカメラに対して使う前提であれば、回転できるようにするメリットはそんなに高くない。
 私の場合、アングルファインダーを使うのは、ほとんどD800なので、一度、DK-17の位置を決めておけばすむ話しだ。仮にD700に使った場合、アングルファインダーが斜め手前で止まるので、その場合はネジを緩めて最適の位置で固定し直せばいい。それくらいであれば、あまり不便でもないだろう。

 実際、その後5年間使っているが、アルミ製に変更後、フィールドで壊れることはなく、何ら問題なく使えている。




アルミ材で作り直した台座パーツ(左)とアイピースアダプターDK-17(右)



台座パーツ。アングルファインダーの固定ツメが引っかかるように台座パーツの左右にわずかな段差を作っておいた


アイピースアダプターDK-17に新たにネジ穴を開けて、台座パーツとを固定できるようにした。ネジを緩めれば、自由に回転できるので、任意の位置で固定もできる。



角窓用アングルファインダーDR-6に取り付けた丸窓変換アダプター。ファインダー画像にまったく問題はない。
















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