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雪渓 北アルプス・針ノ木岳+頸城山塊・雨飾山など

撮影年月日:1997年8月14日+1994年7月23日など

 雪渓とは春や夏になっても谷に残る雪のこと。雪国の山では夏でも多量の雪を蓄えた雪渓に遭遇することも多い。中でも北アルプスの白馬大雪渓は有名で、単に「大雪渓」と呼ぶときはこの白馬大雪渓のことを指すほどだ。雪渓の長さは約2キロ、幅100メートルにも及び、日本一の規模を誇る。また白馬大雪渓に、同じく北アルプスの針ノ木沢、剱沢の雪渓を加えて日本三大雪渓と呼ぶ。ほかにも南アルプスの大樺沢、飯豊連峰の石転び沢などの雪渓も知られる。雪渓は秋には融けてしまうものが多いが、白馬大雪渓では一年中融けることがない万年雪となっている。

 雪渓は夏でも涼しい雪の上を歩けるといった魅力もあるが、一方でスノーブリッジやクレバス、落石などの危険もあるので、くれぐれも注意する必要がある。

関連情報→当サイト山岳記「落石




北アルプス・白馬岳の白馬大雪渓              



 
左は北アルプス・針ノ木岳の針ノ木雪渓。右は南アルプス・北岳の大樺沢雪渓



頸城山塊・雨飾山 荒菅沢の雪渓




大雪山登山コース上の雪渓。8月でも雪がたっぷり残っている。



夏に天然の雪でスキーができる場所として有名な乗鞍大雪渓。この日もスキーをしている人がいた。


 
立山黒部アルペンルートの雷電の先にある雪渓。現在このコースは通行禁止(左)。秋田駒ヶ岳の浄土平に遅くまで残る雪渓(右)。

  
雪渓の底部が渓流に溶かされて空洞ができ、スノーブリッジとなっていることもある。その上にうっかり乗ると崩れ落ちる危険もある(左・中)。雪渓上にできた割れ目・クレバス(右)。3点とも北アルプス・針ノ木雪渓にて。




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