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雪紋 中央アルプス・乗越浄土など

撮影年月日:1994年12月17日

 雪山に行くと風で雪が飛ばされ、さまざまな形や模様をした雪紋を作っていることがある。一番私が美しいと思うのは、スプーンカットと呼ばれる雪紋。雪面をスプーンですくって作ったような窪みが並び、まるで人工的に作った模様にも見える。自然は時に不思議な作品を作り上げるものだが、こればかりは、見事な出来映えにうなってしまう。


いろいろな雪紋。撮影地は中央アルプスや北アルプス・八方尾根など。上から5点目(下から2点目)は、登山者が歩いたことで踏み固められた部分だけが風に飛ばされずに島のように残ったために独特の雪紋になったもの。だから一定の間隔で足跡状に隆起しているのがわかる。また一番下は、中央アルプスで見かけたスプーンカットで、バックは中岳。どのような物理的な力が働いてこのような造形になったのか知りたくなる。














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山岳記

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