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マウンテン ガイドブック シリーズ9 南アルプス
版元/朋文堂
著者/百瀬舜太郎・高室陽二カ
初版/昭和29年7月25日発行
六版/昭和32年6月1日発行
定価/150円
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鳳凰三山・地蔵ヶ岳の「オベリスク」は、昔は「地蔵佛岩」と呼ばれていたようだ。
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地図も一応、掲載されているが、このような簡単なもの。
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南アルプスの山小屋を紹介するページ。どの小屋も今とは比べようもないほど、粗末な造りだ。農鳥小屋は、「農鳥岳石室」として掲載されており、石室から発達した山小屋ということを伺わせる。
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巻末には地図も折り込みで付録(上半分のみスキャン)。ただし登山コースを示す赤線や山小屋、山麓の温泉などは載っているが、今の登山地図では当たり前のコースタイムとか、それ以外の細かい情報は驚くほどに省略されている。
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マウンテン ガイドブック シリーズ2 白馬・後立山連峰
版元/朋文堂
著者/田辺和雄
初版/昭和30年6月15日発行
四版/昭和32年5月1日発行
定価/130円
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高山植物のページもモノクロ。当然、花の色はわからない。キャプションの配置も実に中途半端。
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その一方、このような針ノ木雪渓の概念図みたいな図も挿入され、意外と詳しかったりする。今の後立山連峰のガイドブックで、ここまでしている本はないのではないか。
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マウンテンガイドブックシリーズは、国内の有名山系はほぼ網羅していることがわかる(唯一、北海道だけが抜けているのは当然といえば当然か)。現代の登山ガイドブックシリーズを彷彿とさせる品揃いといえる。少し不思議に感じるのは、「美ヶ原高原」と「菅平・鹿沢」くらいだろうか。今の感覚でいうと、どちらも1冊にするほどのエリアではない(そんなに多様なコースがない)と思うのだが。もしかすると当時は、現代では廃道になってしまったコースが、まだ多数生きていたのかも?
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とやま写真文庫2 立山
版元/富山観光社出版部
監修/富山県計画観光課・富山地方鉄道株式会社
編/村上陽岳
初版/昭和32年9月1日発行
定価/100円
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「はしがき」には、「先年その玄関材木坂にケーブルが開通し…」とある。今の立山ケーブルカーが開通した翌年に刊行されたようだ。
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今の立山駅は、かつては千寿ヶ原駅と呼ばれていたようだ(右ページ下)。また立山ケーブルカーも、今と随分様子が異なる(左ページ上)。美女平駅にも注目(左ページ下)。
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ちなみにこの本には、「立山黒部アルペンルート」という名称は一切出てこない。おそらくケーブルカーが開通した頃は、まだその名称もなかったのだろう。滝見台、ブナ坂、桑谷…という地名は今もそのままで、現代の景観との違いが、一層際立って、おもしろい。ブナ坂(左ページ上)と桑谷(右ページ下)は、まるで未舗装林道みたいだが、現在は2車線の舗装道路になり、大型の高原バスが行き来している。
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山毛欅叢書第13集
広島をめぐる山と谷 登山とハイキングガイド
版元/山毛欅山荘
著者/加藤武三
初版/昭和42年11月1日発行
定価/300円
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前出2冊に対して、少し時代が新しい昭和40年代に刊行された広島の登山ガイドブック。
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三段峡のグラビアページ。
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この本は、広告が多数掲載され、裏表紙もアサヒビールの広告になっている。ものすごくシンプルな構成と「山 山 山へ」という今ではあり得ないコピーが、なんとも時代を感じさせる。
本文内には、主に広島市内の登山用品店、食事処、喫茶店、ホテル、メガネ屋…など、1ページ全面やそれ以下の小サイズの広告がかなりの点数入っていて、これだけの数のクライアントを探し出して、それぞれ交渉し、よく1冊にまとめ上げたものだなあ…と感心しきり。昔は、それほどの手間暇をかけても十分にペイするほど、出稿してくれるクライアントもあったし、本自体もよく売れたのだろうね。うらやましい。 |