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隕石クレーター 長野県上村・御池山

撮影年月日:2004年7月15日

 南アルプス南部の西側に位置する御池山は、近年、隕石落下によりできたクレーターであることが確認された。調査はすでに20年前から進められていたようだが、その斜面の石英から隕石の衝突によってでしかできない変形が見つかったそうだ。衝突したのは、今から2〜3万年前のことで、直径約45mの小惑星の衝突によって直径900mのクレーターができたと考えられている。そのクレーター縁の西側最高地点が、御池山の山頂にあたる。クレーターの大半は浸食によって失われているが、40%は残っており、南アルプスエコーラインの途中に、全景を望める場所がある。2〜3万年前といえば、日本列島は中国大陸とつながっていた頃。その痕跡が現代になってから解明されるのも、おもしろい。
左はビューポイントから望む御池山クレーター。赤い点線がクレーターの縁。右はビューポイントに立つ案内板。



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Nature
山岳記
御池山クレーター。赤い点線がクレーターの縁(左)と、クレーターを一望できるポイントに立つ看板(右)