Nature
山岳記
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美しい湖沼 北海道・斜里岳 竜神ノ池ほか

撮影年月日:1995年8月5日〜2004年7月28日

 山岳地にある景観的に美しい湖沼を集めてみた。裏磐梯高原の五色沼のようにコバルトブルー色を呈すものもあり、まさに自然の神秘。五色沼の場合は水中にアルミニウムを含むアロフェンという物質が含まれており、それが太陽光の中から青い光だけを反射するので、青色に見えるという。また火山にある湖沼では白濁しているものもあり、その個性もさまざまだ。
 私がこれまで見た中で印象的だったのは、北海道・斜里岳にある竜神ノ池。登山道から分かれて、少し入ったところにある小さな池で、ついでに寄ってみたところ、池は透き通った水をたたえ、左側には苔が張り出し、独特の景観を見せていた。自然が作り出した芸術作品とでも呼びたいほどだった。


北海道・斜里岳の竜神ノ池は大きくはないが、芸術的な美しさ。写真は1995年撮影なので、現在は状況が変わっている可能性もある。



Macの壁紙に使用されたことで有名になった北海道美瑛町の「青い池」。厳密には自然の池ではなく、十勝岳噴火の際の火山泥流用堰堤に水が貯まったものだが、カラマツなどの立ち枯れ木が幻想的なので口コミで知られるようになったらしい。



白神山地の山麓にある十二湖の青池はコバルトブルー色をした水面が見事



八幡平の岩手県側中腹にある五色沼は、季節によって色が変わり、夏には写真のような色鮮やかな姿に変わる。酸化鉄などの作用によるらしい。

秋田県・焼山山頂部にある火口湖。周囲からは水蒸気が立ちのぼっている(左)。岩手、秋田、宮城にまたがる栗駒山中腹にある昭和湖(この湖自体の地籍は岩手県)は白濁しており、これも印象的(右)。


福島県・一切経山にある五色沼。その神秘的な美しさから「吾妻の瞳」とも呼ばれる(左)。紛らわしいが同名の福島県・裏磐梯高原の五色沼。写真はそのひとつ青沼(右)。


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