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何だ?コレ15 岐阜県高山市・位山

撮影年月日:2015年6月10日

 天孫降臨伝説の舞台としても知られる位山を登っている途中のことだ。ん!? なんか金属部品のようなものが落ちている。何だろう? 形から薄々想像した通り、ひっくり返してみると鍵穴が出現して錠前だと判明したが、それにしても場違いな落とし物である。左右の長さは10センチ弱くらいあり、こんな大きな錠前が登山道の道端に放置された経緯は想像し難い。付近に蔵があるわけないし…(笑)。

 ひとつ考えられるのは、神社の賽銭箱に使われていた可能性だが、実は位山に神社はなく、山頂付近の磐座(いわくら)前に祀られた小さな祠があるだけ。私が訪れた時、祠には賽銭箱はなかったが、過去には賽銭箱があり、それに錠前を付けていた可能性はあるかもしれない。そして古くなった賽銭箱を作り直そうと背負子にくくって下山する途中で錠前だけ外れて落ちた…とか? ただ、一般的に祠には賽銭箱があっても、ごく小さなもので、ないことの方が多い(誰も賽銭を入れない)。そんな小さな賽銭箱に錠前を付けても、あまり意味はない(盗ろうと思えば箱ごと持ち去ることが可能だから)。しかも、こんなに大きな錠前なら、なおさらだ。

 ひょっとすると…。この山のどこかに隠されている埋蔵金の千両箱に付いていた錠前だったりして!? いやいや、鍵穴の構造や青い塗装からして古いものとは思えない。どう見ても近代(昭和?)の製品だろう。う〜む。やっぱり山は、謎と不思議に満ちている!!



位山登山道の道端に落ちていた錠前。最初見つけたときは、こんな感じで裏返しだった。



そこでひっくり返してみると、あーやっぱり錠前だ。誰がなんの目的でこんなものを山に持ってきたのだろうか。しかもそれが登山道上に放置されるに至った経緯とは、一体全体なんだろうか????




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山岳記