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葉は輪生に見えるが、実は対生である
キバナノカワラマツバ
アカネ科
Galium verum subsp. asiaticum
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 アカネ科ヤエムグラ属の多年草。キバナカワラマツバと呼ぶこともあり、図鑑でも両表記が混在している。日当たりがよく、少し乾いた河原や土手、草地などに生える。私の経験でいうと、北アルプスの八方尾根で最も頻繁に撮影しているが、北海道の神威岬やベニヤ原生花園などの海岸沿いの地でも見かけた。本州中部地方の高山帯に分布する高山植物が北海道では海岸沿いに生えていることはよくあるが、本種の場合は本州の河原や山野に広く見られるかと思えば、北アルプスの高山帯にも分布しており、野草図鑑にも高山植物図鑑にも掲載されている。

 漢字では「黄花の河原松葉」で、黄色の花を付けて河原に多く、葉が松の葉にも似ていることから命名されたもの。高さは30~80センチになり、茎や葉にやわらかい毛が生える。葉は長さ2~3センチ、幅2~3ミリの線形で先に刺がある。一見すると輪生に見えるため、Wikipediaでは「輪生」と断言しているが、正確にいうと対生である。というのも対生しているのは本来の葉2個だけ。しかし葉と同形に大きくなった托葉と合わせると輪生に見えるというわけだ。

 7~8月に茎先や上部の葉のわきから枝を出し円錐状集散花序を付ける。花は淡い黄色の杯形で4裂し直径2ミリ程度。果実は直径1ミリで無毛。




北アルプス・八方尾根で撮影したキバナノカワラマツバ。細い葉を見れば、「松葉」の由来も理解できる。



花序のアップ。花は4裂し平開する。同じく八方尾根で。




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