広島県北広島町に唯一自生する
テングシデ
カバノキ科
Carpinus tschonoskii var. torta
…………………………………………………………………………………………………
テングジテは、広島県北広島町大朝にある群落地(地図リンク)のみに自生するイヌシデの変種。イヌシデはカバノキ科クマシデ属の落葉高木だが、本種は幹がぐねぐねと曲がり、枝が枝垂れる特徴があり、昭和12年に県の天然記念物に指定された。その後、昭和14年に専門家による調査が行われ、3年後に変種として報告されている。さらに2000年には国の天然記念物になった。
『広島県植物誌』(中国新聞社)には「よく結実し、その発芽したものの大部分は特異な樹形を保持しているので、単なる奇形ではなく、集団として遺伝的に固定している」とある。
群落地入口には見学者用駐車場とトイレがあり、そこから徒歩2分のところに約100本が生育している。個性的な樹形がおもしろい。

熊城山の東斜面に自生するテングシデ。付近は二次林だが、異様な姿の木に対する畏敬の念もあって、古くから地域の人々によって守られてきたのだろう。
|
|
|