カヤランの紅花品種ではない
ベニカヤラン(マツラン)
ラン科
Saccolabium matsuran ( Gastrochilus matsuran )
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ラン科マツラン属の常緑多年草で、別名・マツラン(松蘭)。本州と九州に分布。樹幹や枝に着生し、葉は多肉質で紅紫色の斑点があり、互生する。4~8月に黄緑色~黄色の花を開くが、葉と同様に花にも紅紫色の斑点があり、これがベニカヤランと呼ばれる所以。しかし、花に斑点がない品種・ホシナシベニカヤラン(
f. epunctatus )も知られる。
以下の写真は、某県の渓谷に自生するホシナシベニカヤラン。樹幹の高い位置に着生しているため、500ミリの望遠レンズに2倍テレコンバーターを装着して、バルブ+手動シャッターでブレないように注意しながら撮影し、さらにトリミングしたもの。ファインダーを覗いても暗いため、マニュアルフォーカスもひと苦労だったが、なんとか撮影に成功。
品種のホシナシベニカヤラン。葉には紅紫色の斑点があるが、花にはない。
上写真の株のさらに上部には群生状態でホシナシベニカヤランが数十株着生していた。おもしろいことに花に紅紫色の斑点がある通常タイプのベニカヤランも混生していた(写真下中央)。
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